フジロックの代名詞!8年ぶりに苗場降臨!
8年ぶりに出演の決まったケミカルブラザーズ。
ロックの世界ではパンク以前パンク以後なんてのがありますが、
あるいはニルヴァーナ以前以後、レディオヘッド以前以後なんてのもあるみたいですが、
それで言うと同様にケミカル以前以後というものもあると思うのです。
そもそもテクノはロックとは全く潮流の違うジャンルで
だからこそケミカル登場前はロックのフォーマットにテクノが乗るなんてことは
あまり考えられなかったのです。
なんていうと語弊があるのもわかるんですが。
確かに電子音楽ということで言えば60年代にはジョージ・ハリスンやシルバー・アップルズ、
70年代のジャーマンロックや、ダンスミュージックに接近したニュー・オーダー、
あるいは日本にはYMOなんて存在があったわけで。
ケミカル登場ちょい前にはジーザス・ジョーンズなんかもいるわけですし。
テクノユニットとしては破格の存在!
ただこれらのバンドと違うのは、やはり
ケミカルはバンドではなく、あくまでテクノユニットだということ。
それでいてロックのど真ん中に割り込んできて方々に影響を与えた。
これはかなりエポックメイキングなことだと思うのですよ。
なぜ彼らがここまでロックの文脈に入り込むことができたかと言えば、
ブレイクビーツに組み合わせたロック的なダイナリズムであり、
さらにはサイケデリックロック、プログレッシブロックの影響も感じられ、
テクノという文脈からもはみ出しているような音楽性にあるのではと思います。
ロックシーンに与えた影響は絶大!
あまりにも有名なオアシスのノエル・ギャラガーとのコラボレーション。
他にもリチャード・アシュクロフト(ザ・ヴァーヴ)、ティム・バージェス(ザ・シャーラタンズ)ら
時代の寵児ともいうべきアーティストとのコラボも成功させています。
ロック・フィールドからのかなりの強い関心の表れでしょう。
今やロックフェスにテクノのみならず、ヒップホップアーティストなどが
ヘッドライナーに名を連ねるのは当たり前ですが、それを当たり前にしたのは
ひょっとすると彼らの存在があったからこそなのかもしれません。
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